知育をするなら、楽しみながら知育をしたいですよね。
絵本をつかって楽しみながら知育をしましょう。
今回は歴史について学べる絵本を紹介します。
歴史といってもいろいろなジャンルがありますが、今回は「長い歴史」の絵本です。
地球が生まれてから現代までの歴史や、生命の歴史など、子どもが興味をもって読める絵本をまとめました。
ちきゅう 45おく4,000まんねんのおもいで
文:ステイシー・マカナルティー 絵:デイビット・リッチフィールド 訳:千葉茂樹 監修:渡部潤一 出版:小学館 2019年発行
地球が主人公の絵本です。地球自身が自分について説明してくれます。
「あかちゃんのころ おこりんぼで いつもカッカしてた」と、
親しみやすくイメージしやすい文章です。
鮮やかな色彩の美しいイラストで地球の大自然が描かれています。
地球の誕生や歴史に加えて、太陽系や自転、内部構造についても説明があります。
文章はひらがなで、ストーリー仕立てで書かれているので、幼児が理解しやすい内容です。
地球の歴史を学びたいときの、最初の一冊にぴったりの絵本です。
ながいながい骨の旅
文:松田素子 絵:川上和生 監修:桜木晃彦・群馬県立自然史博物館 出版:講談社 2017年発行
骨を話の軸にし、地球と生き物の関係を、地球誕生〜現代まで歴史の中で描いています。
絵が優しい色合いで描かれてあり、読んでいるだけで穏やかな気持ちになります。
生き物が骨を獲得し(シルル紀の脊索→デボン紀の硬い皮→背骨を持つ魚ケイロレピス)、陸上で生活を始め、骨が体にとって無くてはならない存在になって行く様子が詳細に描かれています。
人間がどのように生まれたのかを、読み聞かせを通して子どもに伝えたくなる一冊です。
せいめいのれきし(改訂版)
絵・文:バージニア・リー・バートン 訳:石井桃子 監修:真鍋真 出版:岩波書店 2015年発行
改訂前の初版は1964年に出版されており、長い間人々に愛されている名著です。
太陽の誕生〜現代までを、舞台をモチーフにして描かれています。
時代ごとに舞台として表現しているので、その時代ごとの主役(覇者)が見やすく描かれていて面白いです。例えばカンブリア紀の主役である三葉虫は、次の時代のオルドビス紀になるとチョッカクガイ(と思われる頭足類)に追いかけらている様子が描かれています。
時代が変化すると環境も変化し、その時代に適した生き物が次々と現れ、覇権を握っていく様子が舞台転換と関連づけられた表現で面白いです。
以下の「フリー ライブラリー オブ フィラデルフィア」のサイトでは、絵本のために描かれたスケッチを多数見ることができるので、ぜひご覧ください。
関連書籍 真鍋真 深読み!絵本「せいめいのれきし」
絵本「せいめいのれきし」を古生物学者の真鍋真氏が詳しく解説した一冊です。
絵本の中ではふんわりと説明されていた内容が、大人向けに詳しく書かれています。
様々なコラムや裏話も魅力的で、せいめいのれきし好きにおすすめです。
著者:真鍋真 略歴
日本を代表する古生物学者、恐竜学者。現在は国立科学博物館にて分子生物多様性研究資料センター長を務めています。研究テーマは、恐竜などの古生代の化石から読み解く爬虫類・鳥類の進化。絵本や図鑑、書籍の執筆・監修を多数行っています。
わたしはみんなのおばあちゃん
文:ジョナサン・トゥイート 絵:カレン・ルイス 訳:真鍋真 出版:岩波書店 2019年発行
進化の系統樹(樹形図)をテーマにした絵本です。
現代に生きる様々な生き物のおばあちゃん(顎口類、有羊膜類など)が孫達(魚類、虫類、鳥類、哺乳類など)を紹介する形になっています。
絵本の本文では、擬音を活用し進化について説明しています。例えば、「くちをぱくぱくうごかしてたべることができました」という表現で、あごの様子を表現しています。
これらの解説が大人向けに巻末に詳しく書かれているので、大人にとっても学びの多い一冊です。
ダーウィンの「種の起源」 はじめての進化論
絵・文:サビーナ・ラデヴァ 訳:福岡伸一 出版:岩波書店 2019年発行
ダーウィンの種の起源が、わかりやすく絵本としてまとめられています。
進化論のについてイラストや図を用いてわかりやすくまとめられているので、初めて進化論に触れるお子様にぴったりの一冊です。
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