日本の昔の生活の様子が、分かりやすく描かれている絵本。イチオシです!
- 縄文時代〜現代までを分かりやすく紹介している。
- イラストがとにかくわかりやすい! 見やすい!
- ふりがなが振ってあるので幼児から読めるが、内容が濃いので小学校中学年の子どもまで楽しめる。
感想
私がこの絵本に出会ったきっかけは、5歳の息子向けに歴史の絵本を探している時でした。
「縄文時代っていつ?」「大仏っていつからあるの?」Eテレを見て歴史に興味を持ちはじめた息子のため、幼児でも分かりやすい歴史の本を探しました。
子ども向けの歴史の本は小学生向けが多く、幼児が読みやすい絵本はなかなかありません。
そんな中で見つけたこの絵本は、パッと見てその時代の人々がどんな装いでどんな暮らしをしていたか分かります。イラストが素朴で可愛らしく、全編カラーでとてもとっつきやすい印象でした。
各時代の町並みや人々の暮らし、服装や使っていた道具を子どもが見やすいように描かれています。
例えば江戸時代では、町人の生活を長屋の中の様子と外観で説明し、加えて仕事の様子として物売り(そば売り、貸本屋、しゃぼん玉売り)などがイラストと共に詳しく説明されています。
内容的にはかなり詳しく描かれているので、小学生になってもしばらく読み続けられそうです。
注意点としては、歴史の登場人物の説明はないという点です。あくまで、当時の日本人の生活の様子を描いている絵本ですので、卑弥呼や織田信長といった歴史上の偉人については説明されていません。
絵本の概要
はじめての日本のれきしえほん
作:溝口イタル フリーのイラストレーター。雑誌を中心に旅、民族、職に関わるイラストルポを発表している。第11回住田物流奨励賞特別賞を受賞。
監修:山本博文 歴史学者。東京大学文学部国史学科卒業。東京大学史料編纂所教授。
出版:PIE 発行:2021年11月12日
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